大和絵の制作

1.下図

どんな絵を描くかを考えます。



2.ドーサ

まず、和紙(基底材)を必要な大きさにカットします。
ドーサ液(膠水とミョウバンをまぜたもの、にじみ止め)を
紙の表にむらなく引きます。
一度乾かし、裏面にもひきます。



3.白描

墨で、下図を丁寧に写します。



4.のり

正麩のりを鍋で煮ます。 粗熱がとれたら、のりを漉します。



5.裏打ち

 

本紙に、裏打ち用の肌裏紙(うす美濃紙など)を

のりできれいに貼り付けます。

作品保護の観点から大事な工程です。



6.仮張り

裏打ち後、乾く前に板に張り付けます。
乾燥すると、和紙が縮むため、
紙面がピンときれいに張ります。



7.下地

胡粉、または白土で下地を塗ります。
筆の伸びが良くなり、紫外線や酸性の劣化から
基底材を守ります。



8.彩色

墨、岩絵具と膠で、着彩していきます。

箔などで装飾します。



9.本張り

木製パネル(鳥の子紙で下張り済み)

に美しく張り替えます。



10.落款

落款印を押します。

 


額に入れて・・・完成です!!

素材と道具

大和絵の作風を大事にするとともに、使用する素材や道具は、なるべく職人さんの手作りのものを使います。

ひとりひとりが意識して使うことで、日本の文化を後世に伝える下支えとなります。

作る人、買う人が一連の輪になれば、日本の伝統産業にとって好循環となり、

また新たな後継者を育てていくことにつながるはずです。

素材

 

和紙(基底材)

 日本製の良品を、作品の表現にあわせて選び、使用しています。

 

 裏打ち紙(肌裏紙)も同様です。

 

絵具

 すべて天然岩絵具を使用しております。

 (鮮やかな色が必要なときは、新岩絵具・水干絵具も使います)

道具

 

 描写、彩色において、もっとも重要な道具です。

 筆職人さんが一本一本作った最高の筆たち、作家の一番大切にしているものです。