
もう三年ほど前になりますが、歴史上人物
「出雲阿国」(いずものおくに)に惹かれて、
安土桃山時代の絵を描いていました。
この時代の庶民の着物をみていると、着物の前を
併せてさっと帯で締めています。
今でいう旅館に置いてある浴衣の着方です。
色んな変遷があって今に至りますが、
現代ではとにかくきっちり着ていますよね。
美しいけど、動きにくいなぁ~と思ってしまいます。
もっとこんな時代のように、普段着としてちゃちゃっと着ることができたなら・・・いいなぁ~
楽しそうだな。 なんて思いながら描いていました。
それと舞妓さんのように、お座敷ではおひきずりをしていいことにしたら、かっこいいのになぁ~とか。
ちなみに、当ホームページの背景にスライドでご覧いただいているのは
2014年に制作した巻物「踊らにゃそんそん絵巻」です。(15cm×200cm/紙本着彩・箔)
♪踊る阿呆に 見る阿呆 同じ阿呆なら 踊らにゃそんそん♪
どちらかといえば、私は間違いなく踊る阿呆の方ですので、
絵中の人物たちの踊りに参加したい気持ちで描いていました。
安土桃山時代は、染色の技術が発達して、華やかな着物が登場しました。
今では幻といわれる「辻が花」という技法により、絞りを随所にちりばめた超ゴージャスな
着物が流行したそうです。
出雲阿国が「伊達男」に扮してまげを結ったことで、その粋な美しさが遊女の間で大流行し、
その後の女性の髪形(髷/まげ)に大きな影響を与えました。
男装の麗人ってやつですね~
魅力的な題材です(^v^)♪