
いよいよ個展が始まります。
開催にあたり、ギャラリーの皆様にご尽力いただき、
感謝の気持ちでいっぱいです。誠にありがとうございます。
さて今回は、展示品に「立体」が登場します。
私の展示では初めてかも・・・?
以前より、伊勢志摩の真珠とのコラボで、桐箱に
絵を描く機会をいただいてきました。
そのお陰で、この桐という素材に出会い、
身近な基底材のひとつになりました。
日本画を一から描こうと思うと、和紙の下準備からはじまり、
裏打ち、下地塗り、背景の描写・・・といろいろと手間が
かかりますが、
こちらはもうその木肌が天然の美しい背景ですので、
描く手順はとてもシンプルです。
皆様に、大和絵をより身近に感じていただきたいと思い制作しました。
こちらは「束入れ」、つまりお金を収納するのに適しています。当選待ちの宝くじなどもおすすめです。(^^)
中心にどーんと描いたのは十二単のお姫様(女房)、その形を「三十六歌仙 佐竹本」から引用しました。
世に残る三十六歌仙を描いた絵の中でも最も美麗とされています。
こちらの後ろ姿の「小野小町」はとても有名ですね。
これまでいろんな絵をみて模写もしてきましたが、やはりこの線の美しさひとつひとつにため息がでるほどです。
絵の具はすべて天然岩絵の具を使用しています。
日本画の顔料は鉱物、貝、土など、自然界に存在するものから作られており、とても長い歴史があるのは
皆様もご存じの通り。 絵画の素材としては最も原始的ともいえるのです。
そんな太古から受け継がれてきた美しさを、少しでも感じていただけましたら幸いです。
ではでは、十二単の姫君が、会場にて皆様のお越しをお待ちしております♪