大西人形本店様~次世代の節句~

すっかりブログを書くのを忘れておりました。

最近、展示の方を忙しくさせて頂いており大変ありがたいと思っておりますが、もうひとつ、私としては大変やりがいを感じるお仕事もさせて頂いております。

こちらは、名古屋の老舗人形店「大西人形本店」様より
絵付けを担当させていただいた白木の貝桶です。
お人形店さんは、お人形だけでなく、お節句に関わる品々をたくさん扱っておられます。

少子化などの影響で、お節句に関わる伝統工芸が衰退を続ける中、現代の生活に節句(季節)を取り入れ、楽しんでもらうこと。その創意工夫を重ね、新たなものづくりを生み出しているのが大西人形様です。まさに、温故知新。

お話させていただくと、(僭越ながら)とても共感できることが多く、大変学ばせて頂いております。

今回、制作にあたり大西様にお伝え頂いたイメージはこうです。
「ちょっと大人びている、渋味のある雰囲気で
見た目の可愛いさではなく、本当の美を求める人が見て
これだ!と思えるもの」こんな感じではないかと思います。

これは、このことだけではなく、普段の制作にもいえることで、つい安易でキャッチーな可愛さに流されがちになるのですが、物の本質を捉えることに、もっと真剣に取り組むべきだと気がつかせて頂きました。
(補足:大西さんがそう言ったのではなく、私が勝手に思っただけです・・・とても明るく楽しい方です。)

奥が深く・・・あったようでなかった世界。
もっといっぱい歳をとって、歳の数だけ良いものを
描けるようになりたいなぁと思いつつ。
憧れていた大和絵を描いている実感を頂いております。

貝桶は三宝職人の岩田三宝さんが木地を制作されました。
あまりに精巧な美しさに若干、絵を描く罪悪感を覚えましたが、
これはなぜ自分が絵を描くことを選んだかの原点にも繋がります。
「素敵な絵があしらってある!」と思っていただけるような
ものづくりを、これからも目指して参ります・・・!

 

最後に、貝桶と、今年制作させて頂いた羽子板もまとめました。

是非ご覧ください。